うさぎ@音大卒OL🐰🍓

~音大生と素敵な30代を迎えたい方へ~

会社員になって音楽への考え方が変わった。

会社員と音楽活動

学生くまちゃん
音大なのに就職するなんてもったいない!と言われたことはありますか?
OLうさぎちゃん
何度もあるよ。けど私は一般就職をするのがこれからの時代最良の選択だと思う。音楽とよりよい距離感で関わりながら、キャリア形成も出来て将来安泰だよ。

就活や転職活動でもなぜ音大に入ったのに就職するのかという質問は100発100中で聞かれる質問です。

一般の方からすると軽く疑問を抱いている程度なのでしっかり自分の意見を言えたら相手ni
納得してもらえるでしょう。
少しでも一般企業への就職に罪悪感を覚える方は、是非この記事を読んで自信を持ってくださいね。

私が音大を卒業して就職しようと思ったきっかけと、
会社員になって音楽観が変わり、音大生の就職は最良の選択だと思った理由をお話しをします。

 

 

英才教育を受けた幼少期~学生時代

英才教育
私は3歳からピアノの英才教育を受け、母の口癖は「早くピアノの練習しなさい!」でした。
家で練習していても後ろから指導してきたり、ピアノのレッスンも参加して先生からの指摘を熱心にメモ。
レッスンが終わった後の母のA4ノートは4ページほどぎっしり。

大学生時代も、一人暮らしを始めて1日最低6時間・試験前の2週間バイトのシフトを削って12時間練習。
いろんなものを犠牲にし、多額なお金をかけてもらって音楽に囲まれた生活をしてきました。

ピアノづくしの20年間を過ごしてきた私が就活を考え始めたきっかけ

会社員と音楽活動

大学3年生の冬、音大を出てキャビアアテンダントをしている方が来校されました。

ピアノで培ったことが就活で強みとして生かされ、業務でも役に立ち、
現在も音楽活動もを続けているという内容を講演で話してくださいました。

ふと今までのピアノ人生を振り返るとともに、将来のことを考えたんです。


「ここまで必死に頑張ったけど自分の経歴と実力では厳しい」

「このままピアノの世界しか知らない人生でいいのか?」

「ピアノ講師って実家暮らしじゃないとできなくない?」

「ずっと親のすねかじってていいのか?」

「でも、せっかく音大入学したのに就活?」

と自問自答し始めました。

いざ就活解禁になっても、周りに就活をしている友達は数人しかおらず、
黒髪にしてスーツを着ている学生もほとんど見当たらない。

おまけに大学のキャリア支援がほぼ機能していなかったので情報が入ってこなかった。

ようやく自分で本屋さんで就活関連の本を買いあさって、バイト先の社員さんに添削をお願いしたり。

卒業試験の練習で忙しく、本当に就職できるの?!と疑心暗鬼になったり。
他の大学生より圧倒的に情報量が少なく戸惑った経験をしました。

こんな経験から、
『私が音大生と企業を繋げられるようなキャリアウーマンになって、音大生のロールモデルになればいいのでは!』

とキャリアウーマンになることを決意し、六本木にある会社の門をたたいていました。

「社会」を知り、音楽観がガラッと変わった

「社会」で様々な人と出会い人生においての考え方を学び、「音楽観」の変化に繋がりました。

今までの常識を覆され、全てが学びの毎日で楽しかったことを覚えています。

社会人になって体力的、精神的にも慣れてきたときに、電子ピアノを購入し空いた時間に練習を再開。
ピアノ演奏をさせていただく機会も何度か頂きました。

再びスポットライトを浴びて、拍手をしてもらえた瞬間、やっと音楽と良い距離感で付き合えるような気がしました。

自分より上手い人も経歴が凄いも無限にいることに愕然し、ああしなきゃだめこうしなきゃだめって自分の首締めていた学生時代。

いい意味で肩の力が抜けて、何より自分の精神が何年かぶりに安定してるのが分かりました。

プライベートとして音楽に関わることで、原点に帰って楽しむことができました。

学生くまちゃん
もちろん今までみたいに四六時中ピアノに時間を割かなくなりますよね?
OLうさぎちゃん
そう、だからこそ社会でのいろんな経験が音楽に生かされ、感性が豊かになるんだよ!

音大生が留学して感性を養うのとおんなじ感覚なのかもしれません。

音楽との関わり方なんてあなたの自由

ピアノ

就職する音大卒の子に「せっかく音大出たのにもったいない!」と言ってくる方がいます。

演奏家だけでは食べていけない」
と答えるのはもちろんですが、

「日本一の東京芸大を卒業し留学をした人でも仕事がなく実家暮らしでニート化している時代」
「卒業後、消息不明になってしまう音大卒が9割」
少子化のため、月収1桁レベルのピアノ講師が量産されている」
「演奏一本で生きていくには音大卒業後も相当なお金がかかる」
「時代の流れで女性も自立して稼がないといけない」

この事実を伝えた後、

「私はキャリアを積んで自立しお金がある状態で、効率良く演奏活動をしている (するつもりだ)」

と、自信もって言いましょう。

音楽全く関係ない仕事に就くことに罪悪感を感じる必要は、全くありません。

海外でコンチェルトに出演したり、コンクールで優勝したり、演奏系Youtuberになって有名になった音大卒でパラレルキャリアを歩む会社員は多数います。

一般就職して音楽関連の起業をしたり、社会人生活で培った人脈で音楽教室を開講した方もいます。

野球部出身の人がサラリーマンになって、週末は会社員サークルで草野球をしているような人はたくさんいますよね。

OLうさぎちゃん
音大生こそ、卒業後音楽との関わり方はあなたの自由なのです。

理想のライフスタイルに合わせて音楽を続けていけば良いんです。

「音大なのに就職なんてもったいない!」は大間違い

会社員と音楽活動

音大生の多くは、幼少期から人生のほぼすべてを音楽に捧げていると思います。

しかし、演奏家や音楽の教員として生きていくことを夢見て大学に入ってきても、
実際に音楽で生計を立てられる人は卒業生の約0.3%(1000人中3人)と言われています。

大学3年生にもなれば、自分の経歴や実力を見つめたらこの先音楽で生きていけるかいけないかくらいは気づいていますよね。

とはいっても音楽の道以外を考えても、20年ほどの長い音楽人生で多くの時間を犠牲にし、多額な資金を投入してくれた親や、または応援してくれた沢山の方がいらっしゃると思います。

これまでの人生を捧げてきたあれこれを考えると、「さあ就活だ!」と簡単に方向転換をするのは容易ではないです。
私もそうでした。

しかし現実とのギャップはないか、就活を控えた大学3年生の時期に立ち止まって考えてみてください。
現実は卒業後「消息不明」になる方が多すぎます。

「音大に進んだのに一般企業へ就職するなんて・・・」という罪悪感は持たずに進路を考えてほしいです。
自分の選んだ道に公開なく進んでくださいね。