うさぎ@音大卒OL🐰🍓

~音大生と素敵な30代を迎えたい方へ~

音大生の間違った固定観念~フリーターで演奏家を目指すのはオススメしない理由~

フリーターと正社員

学生くまちゃん
アルバイトをフルタイムで入ってる演奏家って多いですよね。
OLうさぎちゃん
今までの取り巻く環境や、間違った認識をしている人が多いからね。フリーターはおすすめしない理由を今回お話しするよ!

 

深く根付いている固定観念~卒業後の進路~

多くの音大生やその保護者が勘違いしている固定観念があります。

それは卒業後の進路の順位です。

こんなピラミッドになってます。ただ、みなさんが自覚しているように厳しい現実ですよね。
ひとつずつ解説していきましょう。

1位 ⇒ 演奏家、音大教授

演奏家として食べていくには、日本音コンで1位や留学先で首席卒業など、名だたる経歴と研鑽を積んでいるのはもちろん、

TV出演をするような専門性とキャラクター性があり、スポンサーがいることが必須。

音大生のみなさんが目指す場所ですよね。

2位 ⇒ 小中高の音楽教師、自宅音楽教室経営

安泰でもあり、実際教師をしている友達や今まで出会った先生方は、
とても生き生きしていて自らの仕事を楽しんでいるようでした。

ただ、音楽の常勤教師になるにはかなりの狭き門。
県で1人なれるかなれないか&学年で1人なれるかなれないかのレベルです。

非常勤講師と別の副業を両立している方もいらっしゃるみたいです。

3位 ⇒ 音楽教室・楽器店の講師

楽器店の講師を進路に選ぶ人は非常に多いですよね。

しかし、講師になってもほとんどの人が生活できるレベルの収入は得られません。
アルバイトと掛け持ちをしている人がほとんどです。

ちなみに、身近で音楽のみで食べていけている方は
「大学2校の非常勤講師&楽器店の講師&自宅での指導&数々の伴奏」
を全てかけもちしている方でした。

この方は日本音楽コンクールでファイナリストになった方です。

1~3位のピラミッドがいわゆる「勝ち組」ととらえる世間や保護者さんばかりですよね。
音楽とは関係がない一般企業への就職は、底辺と捉えているんです。

しかし、本当に底辺なんでしょうか?

そんなことありません!!!

音大生・芸大生の卒業後の半分は「消息不明」になる

私は音大卒業後、友達とこんな会話になることが多かったです。


「あの子って今何しているの?」
「バイトしながらピアノの活動するって言ってたけどSNSに一切現れないし何してんだろ。」

・・・

誰かとこんな会話になった音大卒の方、いますよね。笑

フルタイムでアルバイトをしている音大卒の方は「生活費」を稼ぐために働いているはず。

「興味がない正社員の仕事をするくらいなら、、
融通も聞くし、バイトをしながらでも音楽を続ける方がいい!」

といいながら実際は、

音楽と関係ないアルバイトと掛け持ちをしている人がほとんど。

勤務時間を少しでも減らして音楽活動に充てたいですよね。
しかしながら、フリーターは賃金が低いので勤務時間が増え、結果音楽活動がおろそかになりがち。

やがて生計を立てながら、演奏家の道を諦めてしまうのがフリーター音楽家の末路。

結果、実家暮らしで家事手伝い=プロニートと化す。

これが音大生の半分が「消息不明」になる原因です。

フルタイムでバイトするのは非常に効率が悪いです。
どうせ、同じ時間働くなら得るものを最大限にすることを考えませんか?

学生くまちゃん
やはり就職するほうが良いのかな?親にどうやって相談しようかな・・・

私も両親のスパルタ教育と多大な援助を得て音大まで来ることができました。
そして、両親もピラミッドの頂点である演奏家、そして高校教員になることを強く希望していました。

ですが、結局は「自分の人生は自分にしか歩めない」わけです。
あなたがどうなりたいか?ですよ。

両親と進路について話し合い、寂しいと言いつつも快く納得してもらえました。
今では仕事の出世を祈ってくれています。

「もう大人なんだから、自分の道は自分で考えるんだよ」と言ってくれたのを覚えています。

大学時代に音楽家として稼いだ経験が無い場合は就職するべき理由

OLうさぎちゃん
学生の時点でいち音楽家として稼いでいなげれば、卒業後急に音楽で食べていくのはまぁ厳しいです。

音楽で食べていける人って、

すでに学生時代から多くの生徒を持っている
自宅で音楽教室を開講している
多大な人脈で演奏会にひっぱりだこ
SNSブランディングして何千人ものフォロワーがいる

ような方でしょうか。
自身でマーケティングをして既にお金を稼いでいます。

大学は、技術は教えてくれますが、音楽で食べていく方法は教えてくれません。

なので練習室に篭って課題だけを練習する人と、
プラスアルファ外に出て活動をしたり、
自己表現を積極的にして多くのフォロワー(ファン)を獲得している人
とは圧倒的な差が広がっています。

音楽で生きていくための行動を全くしていなかった人が、
卒業してから急に「演奏で食べていく」なんてできると思いますか?

なので大学3年生の夏休みの時点で考えておくべきなんです。
その頃になれば、自分が音楽一つで食べていけるか否か理解出来るはずです。

4年間特に何もしてこなかった人がそのままフリーター+のほほん演奏家になってしまうと、
先ほど挙げた「消息不明」のカテゴリーに入ってしまいますよ。

会社員のメリット5つ

1.福利厚生が充実している

育休、産休、保険、住宅など、いろんな補助があるのでなにかと守られます。

2.残業は0~30時間ほど(アフター7がある)

今は働き方改革で月45時間以上の残業は法律違反で罰金となっています。

3.有休がとれる

有休は10~20日取れるので、多いと130日ほどの年間休日があります。
休んでも給料が出るというものなので、その日にコンサートに出たりもできますね。

4.金銭的に安定する

正社員は1年で50万あがることも可能ですし、最低月収も20万ほどは貰えます。
フリーターはフルタイムで入ったとしてもせいぜい13万ほど、昇給もほぼ無しではないでしょうか?

5.新たな手に職を持つことで音楽に生かすことができる

例えば、営業の仕事をすると、顧客へのアプローチ方法、営業話法、顧客との関係値を築き方、心理カウンセリング、ビジネスマナー、マネジメントなどを学べます。
音楽教室を開講する際は、生徒や保護者の方への対応力を発揮でき、他の教室との差別化ができます。

マーケティングの仕事をすると、市場リサーチ能力、WEB集客の方法を学べます。
自身の音楽教室のサイト運用、SNSを利用して集客、自分を上手くブランディングすることで他の教室との差別化ができますね。

以上のようなメリットがあるので、現に
「アルバイトをしながら演奏家を目指す」選択をして卒業していく学生の割合が減り、
「一般企業へ就職する道」を選択する学生が増えています。

私も就活や転職活動をする途中
「うちにも音大卒でばりばり働いてる子いるよ!」と数社の面接官に言われました。

意外といるんですよね。

フリーターから正社員に進む道は厳しく、ブラック企業に入るハメになるかもです。

なので学生の早いうちに真剣に考え、就職するにしても音楽家一本の道に行くとしても、
その道で成功するために全力で対策し、覚悟を決めてくださいね。

まとめ

今回は、
間違った固定観念があること⇒フリーターはオススメしない⇒会社員をするメリットを伝えました。

私は音楽業界にいたら知り合えないであろう人に出会い、ご縁をつないで貰ったり、多様な考え方を知りました。

正社員でキャリアを積みながら、好きな演奏活動ができる幸福度はとても高いです。

今べつに満足しているって方は10、20年後絶対に文句言ってないですか?後悔しないですか?

「お金がある」という土台がないと何も始まらないのです。

時代に沿って、金銭的にも人間的にも自立して生きていける人間になりましょう。
稼ぐことってすごく楽しいですよ♬

人生は一瞬で変えられます!
ともに頑張りましょう!